こんばんは!
花咲か母&食物アレルギーっ子ママ、みやっちです。
何だか今日は眠れなくて、こんな時間まで起きてしまっています。
どうしてかって?
実は明日、息子が一日入院するんです。
初めての入院ですが、病気で・・・というわけではないんです。
息子は0歳の時、食物アレルギーがあることがわかりました。
血液検査の結果、小麦と卵はクラス6。
完全除去の毎日が、今も続いています。
その、小麦と卵の負荷試験が、明日病院であるんです。
緊張しているのかな。目が冴えてしまったので、これまでの息子とのアレっ子生活を振り返ろうと思います。
まさか自分の子が・・・
息子は0歳の時から食物アレルギーがあります。
発覚は本当に突然でした。
いつものように始まった離乳食。
いつもと違うのは、その日は初めての食材を使った、ということ。
お皿には細く小さく切られたそうめん。
息子に一口与えたとたん、信じられない事が起こりました。
まるでマーライオンのように、突然吐き出す息子。
胃の中にこんなにもあったのか・・・と思うくらい、激しく。
5分ほど吐き続け、残ったのはびしょぬれになった私と、泣き叫ぶ息子の二人。
急いでお風呂に入り、病院に駆け込んだものの、診断は「胃腸風邪」。
でも、どうしてもあの勢いは風邪じゃない。
不思議とそんな確信があった私は、8か月の頃血液検査を依頼。
結果は信じられないものでした。
卵・オボムコイド・小麦がクラス6。
「強陽性」の結果でした。
まさか自分の子どもが、命を守るために、食べてはいけないものがあるなんて・・・
そこから、私と息子のアレルギーとの付き合いが始まりました。
「食べたい欲求」との闘い
小麦と卵を食べるとアレルギー症状が起きる息子のために、卵と小麦が食卓から消えました。
本を見て、ネットを調べ、レシピや治療法を探す毎日。
小麦と卵がたくさんの食品に使われている事を知ったのも、このころでした。
少ないレシピで工夫をしてご飯をあげてみるものの、成長と共に色々な興味を持ち、「あれが食べたい!」「これも食べてみたい!」
息子の要求は膨らんでいきました。
その度に「あなたにはアレルギーがあるから食べられないんだよ」と話すものの、
「どうして僕はみんなといっしょのものが食べられないの?」
「僕だってみんなといっしょのものが食べたい!」と泣く息子を、なだめたり、叱ったり、抱きしめたり。
みんながおいしそうに食べているものを食べさせてあげられない悔しさや、こんな体で産んでしまった事の申し訳なさで泣いたこともありました。
ある日、どうしても私がたこ焼きが食べたくて買った所「僕もママの食べるたこ焼きが食べたい!」と大泣きし、それ以来息子と一緒にたこ焼き屋さんに行く事はなくなりました。
ショッピングモールのフードコートにおいしそうなメニューが並んでいても、それを見ながら持ってきたおにぎりを食べる日々。
「食べる事」が当たり前ではなく、とてつもなく幸せで、ありがたいことなのだと、本当に身をもって知りました。
希望とつながりを得て
それでも息子は、「自分には食べられないものがある」という現実を、子どもなりに受け入れていこうと努力していました。
「ママの作る米粉パン、柔らかくっておいしいよ」
「今日のお弁当美味しかった!また作ってね!」
笑顔で言う息子の姿に、私自身、食物アレルギーをマイナスではなくプラスに受け入れていこうと思うようになりました。
アレルギーがあるからこそ、「みんなでいっしょに食べる幸せ」に気づくことができた。
きっときっと、いつの日か、食べたいものを気にせず食べられるようにも、その時代も来てくれる。
周りにも「うちは食物アレルギーがあります!」と明るく言えるようになったのは、息子が幼稚園に入るようになってから。
そして、「カワイソウ」と思う事なく、どうしたら息子も周りと一緒に食べることができるのかを考えてくれる人たちに恵まれました。
幼稚園のお祭りには、成分表を大きく書いてくれた屋台を出してくれたり。
一緒に食べられるように、隣に座って先生が一緒に食べてくれたり。
そんなあたたかなやさしさに囲まれ、息子も前向きに自分の未来を描くようになってくれました。
そして出会った、任意団体all withのメンバー。
みんな食物アレルギーがある子どもを持ちながらも、前向きに毎日を頑張って楽しんでいるママ達です。
イベントで出会ったママ達も、日々アレルギーと向き合って子どもの笑顔と未来を夢見て歩んでいる人たちでした。
このつながりは、私を大きく変えてくれました。
食物アレルギーがあってもなくても大丈夫な場所を作りたい。
「全部食べられるんだよー」とママが笑顔で言える機会を作りたい。
その思いでつながった、大切な同志。
本当に本当に、嬉しい繋がりが、勇気をたくさんくれました。
これからの未来
負荷試験を受けるのは、私達親子にとっては本当に大きな一歩です。
ただ、IgEも高く、まだまだ数値も小麦はクラス6、卵黄ですらクラス5。
上手くいく可能性の方が少ないかもしれません。
でも、息子も私も「食べられる未来」しか描いていません。
だって、これまで本当に本当に、たくさんの大切な事に出逢えたから。
辛いこともたくさんあったけれど、それ以上に幸せをたくさんもらった。
食物アレルギーが、たくさんの見えない幸せに気づかせてくれた。
食べられる幸せ、手作りの大切さ、仲間との繋がり・・・
これからもきっとゆっくり進んでいく事でしょう。
本当に本当に、頑張った息子に感謝しかありません。
明日、笑顔で帰る未来を想像して、今日は寝ることにします。
小さな息子の大きな夢は「妹と一緒にビスコを食べること」
その夢が現実になるよう、母は明日も全力でサポートします!
明日、頑張ってきます!